店舗名:ステーキのどん 熊谷店
評価:★★☆☆☆
どうしようもなくステーキが食いたくなる時ってあるよね?
昔はそういう時のために、そこそこ良い肉を冷凍庫に常備していたんだが、最近は冷凍庫も冷蔵庫も料理の材料や成果物に占領されており、1ポンドもあるような肉を入れようものなら、非難轟々な有様だ
であるので、どうしようもなくステーキが食いたくなった時は外食に頼るしか無い
東京に住んでいた時は、美味いステーキを食わせる店は探せばあったものだが、ここ熊谷では、ステーキを食いたきゃファミレスにでも行けとGoogle先生も言っている
俺は決して美食家ではないが、ファミレスのステーキは食えない
あの、固くて、濃くて、焼きすぎた薄い肉を食べていると惨めな気持ちになってくる
とは言え、無い。ピンとくる店が全く無い
仕方がないので食べログで検索、3.03という微妙な(熊谷市では高得点)評価の、ステーキのどんへ行くことにした
休日の午後13時という時間でも店内はガラガラで、こちらは独りだと言うのに家族8人で盛り上がるテーブルの隣の4人席に案内される
俺が席に座ると隣の家族席の母親らしき人物がこちらをチラッと見て、何かしら考えているような表情を浮かべたが、数秒で視線を子供たちの方へ戻し二度とこちらを見なかった
さて想像通りのファミレス風メニューを観てみてると、想像通りのハンバーグ押し
しかし、巨大で格安なハンバーグの写真の下、1/4程の大きさのスペースにリブステーキを発見したので、少し高めだったが300gを注文
「焼き方はいかがいたしましょう?」と聞かれたので「ミディアムレアで」と答えた
注文から5分も立たずに肉が運ばれてきた
それは中途半端な湯気を立てて
普通ならジューーー!!と激しい焼き立て音を立てているべきところ、シューーという控えめな音を立てている
これはこれはと肉を切ってみると案の定
レアでした。。。
メニューに書いてあった焼き加減の選択肢がレア、ミディアム、ウェルダンの3つしか無かったので、もしかしたらとは思っていたが、マニュアルにミディアムレアの焼き方は存在しないのかもしれない
まあ肉質が良ければレアでも問題ないと一口
案の定、これはレアというか生焼けだ
レアは通常、強火で肉の表面を焼いてから、超弱火で数分肉の内部を温めるという手間をかけるのだが、これは超強火で表面を焼いたただけで、後半の手間をかけていない様だ
肉を予め常温にしておいて超強火で焼くと、確かにレアっぽい焼き方になるしオペレーションも数分短縮できる
オペレーターのスキル不足による焼き過ぎ防止にもなるだろう
確かに肉はそこそこ良いものを使っている
いきなりステーキとまではいかないまでも、ある程度の高い原価率を許容しているのは間違いない
だがオペレーションの質がそれを台無しにしている
しかし殆どの時間を巨大ハンバーグを焼くことに費やしている人間に、リブのステーキをミディアムレアで焼けと言うのが無理な相談なのだ
俺は空腹を満たすために肉を全て平らげると、自分にそう言い聞かせて席を立った
隣の席の家族は来た時と変わらず楽しそうに見えた
そしてお会計は3,454円也
やはりちょっと高い。。。
肉質ベースで考えればコストパフォーマンスは悪くないが、成果物ベースで考えるとあまりよろしくない印象
次は巨大ハンバーグを食べることにしよう
入り口脇に貼ってあるハンバーグフェアのポスターを見て、俺はそう思い店を出た
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