作品名:バンド・オブ・ブラザース
評価:★★★★★
第2次世界大戦中に実在した、アメリカ陸軍第2大隊E中隊に所属する登場人物の視点から戦争をリアルに描いた傑作
そもそもお前は戦争に行ったことも無いのになぜリアルだとわかる?。そう聞かれてしまえば答えるのはなかなかに難しい
俺にとってのリアルな戦争とは、昔々寝る前に祖母が聞かせてくれた話の中にある。幸福とは対極的な存在で次々に人が死に、生き残った人の人格や人生そのものを変えてゆく。人の究極的なエゴがもたらす究極的な不幸。それが俺にとってのリアルな戦争だった
俺はこの作品の中にそれを感じ、それをリアルだと形容した。少なくとも俺の中ではリアルだ
人々は国のために戦争に備え赴き無意味に死んでいく
生きている者は心をすり減らし、少しづつ壊れていく
戦争と言う行為に小さな意味を見出す事に努め疲れ。いつの間にか、遂に戦争は終わる
全体は10のエピソードによって構成され、その合計時間は10時間を超える。エピソード毎に分割されてはいるが、それはドラマ枠での放映という都合によるもので全体としては1本の映画のようにシームレスで無駄がなく、非常に高い完成度を持つ作品だ
制作総指揮はスティーブン・スピルバーグとトム・ハンクス。まあ傑作で当然みたいな組み合わせなのだが、これは本当に良い作品なので生きているうちに1度は観てみて欲しい
コメント