【Billions】大金持ちと変態ドM検事の対決は表面的な構図に過ぎない

ドラマ

作品名:Billions(ビリオンズ) [シーズン1] 評価:★★★★★

 

この作品、前半のエピソードでは、イケイケヘッジファンドのオーナーとその不正を暴こうとする検事の対立が主題だ。だが後半になると、彼らの闇が次第に表面化してくる

内容は金融犯罪を扱っているが、特に金融知識がなくても楽しめるのも良い。映画『マネー・ショート』は技術的な話を深掘りし過ぎて、金融の基本的な知識が無いとちんぷんかんぷん。ブラピが出ているのに全然ヒットしなかったので、要求される知識水準の設定は非常に重要だ
低すぎると日本のドラマみたいに陳腐になるし、高すぎればマネーショートの二の舞いだ

登場人物の中に精神科医がいるのだが、彼女は登場人物の精神を分析し、それを我々に伝える役割も果たしている。彼女は彼らの心の中にある我々からは直接は見えない重要な部分の輪郭を示す。それは結果としてこのドラマから邪魔な説明部分の描写を排除しつつ、人物描写に深みと複雑さを与えている

主演の大金持ちは俺の好きなダミアン・ルイス
最近の有名所だと『HOMELAND』に出ているけど、なんといっても『バンド・オブ・ブラザース』のウィンターズ
「階級に対する敬礼は?」
シビレた

腹心には『SUITS』のダニエル・ハードマン役デヴィッド・コスタビル
良い人そうで悪い人代表。この作品ではちょっと良い人寄りかな

そして嫁は『ウォッチメン』のシルク・スペクターの娘役マリン・アッカーマン

マンハッタンが愛した唯一の人間。清楚系の面影は全く無いが。。。

この作品はドラマとしての完成度が非常に高く、キャストも脚本も素晴らしい。内容も深刻に考えさせられたかと思えば、大笑いさせてくれるような場面もあり、非常に強くおすすめできる作品だ

 

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