施設名:ザ・リッツ・カールトン・バリ
評価:★★★★☆
先月、急に仕事に穴が空いて突発的に夏休みが取れたので、嫁と二人でインドネシアのバリ島に行ってきた。バリは初めてだったので無難にバリの中心的な繁華街であるクタにあるシティホテルに泊まったのだが、それだけでは味気ないので最終日だけ贅沢にザ・リッツ・カールトン・バリに泊まる事にした
高級ホテルを予約する時は、英語が拙い俺は色々とリクエストする関係上、いつもアメリカン・エキスプレスのデスクを通じて予約するようにしているのだが、今回もアメックスのデスク経由で(一番安い)サワンガンジュニアスイートというタイプの部屋を予約した。さすがリゾートのリッツ、スイート以下は存在しないのだ
リッツ・カールトン・バリはクタのホテルからタクシーで30分ほどのバリの最南端にあるヌサドゥアという地区にある
ホテルに着くと入り口には物々しいセキュリティーゲートがあり、ポケットや荷物の中に銃を隠し持っていない事を確認されてからメインエントランスに通される。フロントにチェックインだと伝えると、担当者が来るまでエントランスにあるソファで待つことになった
5分ほど待つとチェックイン担当者であろうと思われるイケメンインドネシアンがやってきた。イケメンは流暢な英語を話し始めるだろうと思いきや、なんと日本語で予約内容の確認をはじめた。片言ではあるがちゃんと伝わるレベルのクオリティだ。イケメンが実際にイケているという嫌味な現実は置いておいて、嬉しかったのは部屋タイプが最安のサワンガンジュニアスイートから、1つ上のザ・リッツカールトンスイートにアップグレードされていた事だ。アメックスに付帯しているザ・リッツ・カールトン・リワードのなんちゃってゴールドエリートが効いたのだろうか?
イケメンの説明が終わり部屋に案内されるのかと思いきや、部屋の準備ができていないのでラウンジで待っていろと我々に告げてイケメンは立ち去った。10分ほど待つとイケメンが戻ってきて我々を部屋に案内してくれた。施設は非常に広いので歩いてエントランスのある建物から出るとカートに乗って部屋まで移動した
部屋に入ってまず感じたのは、とりあえず広い。100平米以上あるというのは事前情報で知っていたが、実際に体感するその広さはまさに想像以上だ。バルコニーだけで間違いなくうちのリビングより広い
バルコニーにはキングサイズのベッド的なものも置いてあり、何に使うのかはさて置き、この部屋には濃厚な贅沢感が隅々にまで充満していた。一通り部屋の説明をして満足気に立ち去ったイケメンを見送ると、俺はリビングのソファに倒れ込んだ。海外旅行先でのホテル移動というのは大仕事なのだ
30分ほど休んだところで、荷解きを終えた嫁が海に行きたいと騒ぎ出した。俺はもうしばらくゴロゴロしていたい気持ちもあったが、敷地内を少し見てみたい気持ちもあって嫁に付いて行く事にした
リッツ・カールトン・バリには複数の客室棟があり、それぞれに10程度の部屋があるのだが、我々の部屋がある棟は比較的ビーチに近く、建物を出て1分ほど歩くと砂浜が見えてきた。ビーチはとてもキレイで人はあまりいなかったが、その日のバリは気温が低く、海の水は泳ぐには少し冷たかった
ビーチにはチェア+パラソルの他にカバナも幾つかあり、空いていれば無料で利用できる。我々が陣取ったチェアの側のカバナでは白人の家族がワイワイとビーチを満喫していた
俺がお疲れという事もあり、我々は小一時間で部屋に戻ったが、その頃には既に外は暗くなり始めていた
ディナーは敷地内にあるBejana(ブジャナ)というインドネシア料理のレストランを予約していたのだが、マップを見てみると店のある建物までは結構な距離があり、歩くと辛そうなのでフロントにカードで迎えに来てくれと電話した。待つこと10分、一向に迎えが来ない。俺の拙い英語が伝わらなかった可能性もあるので、迎えは断念して歩いて行くことにした。しかし案の定、迷った。。。全ての道が曲がりくねっている上に分岐が多すぎる。仕方なく近くに居たスタッフに道を訪ねるとカートを呼んでくれた。やっぱりカートなんだ
せっかく夕焼けが綺麗な時間帯を狙って予約したのだが、色々なアクシデントのお陰でレストランに着いた時には外は真っ暗だった。そんな残念感を打ち消けそうとメニューに書いてある美味しそうな物を片っ端からオーダーする我々に、スタッフの美人お姉さんは『結構量があるから少なめでいいと思う』とアドバイスをしてくれた。我々は程なくして、そのアドバイスが適切なものであった事を知る
そもそも俺は生まれてこの方、インドネシア料理なるものを食べた記憶がなく、ここで食べたものがインドネシア料理としてどうであったのかは判断できないが、全体的に非常にレベルが高かった事は間違いない。なるべく奇をてらわずオリジナルに忠実につくってあるように感じた。我々は胃袋いっぱいにスパイシーなインドネシア料理を詰め込んで一通り満足すると部屋へと戻った
標準サービスにターンダウンが含まれていたはずだが、部屋に戻ると出た時と変わらない状態だったのは少し残念に感じだ
リッツ・カールトン・バリの施設はなかなかレベルの高いものだった。バリっぽさの演出や清潔さ、高級感に特別感。ただ、やはり東南アジア全般に言えることなのだが、ソフトサービスが弱い。チェックイン時の待ち時間やカート送迎に関しても、ターンダウンの未実施。実はチェックアウトの時も荷物のピックアップが来なくて30分ほど予定が押した関係でフライトに遅れそうになった
しかしコストの面で見るとアメックスのFHRの特典もあってだが、夕食代を含めても日本円で3万円代の価格であり、CP的にはかなり良いと感じた
リッツ・カールトン東京などと比べるとハード、ソフト両面で見劣りする部分も多々あるが、それを上回るメリットの数々で満足度の高い滞在を楽しめた。次回またバリに行った際には、是非また泊まりたいと思わせる宿であった
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